「結婚式の準備、一番大変な時期でしょ?」と聞かれて、返事に困った新郎新婦の話

aug 03, 2026 / Column

結婚式の準備は、本当に大変でなければならないのでしょうか。

「結婚式の準備って、直前になると夜な夜な作業に追われて、本当に大変!」と友達が言っていたとか、

式場の見学に行ったら、『フリーのプロデュース会社さんは、自分たちでやることが多くて、準備がすごく大変ですよ』って言われたとか。

結婚式を控えた方々の間で、半ば都市伝説のように語られる「結婚式準備=超大変」というイメージ。

ところが、ハミングバードで結婚式を迎える新郎新婦様からは、挙式1か月前にこんな言葉が飛び出します。

「結婚式が終わった友人から、『あと1か月だね。今、めっちゃ大変な時期じゃない?』って連絡が来たんですけど……全然大変じゃなさすぎて、なんて答えていいか困っちゃいました(笑)」

式場見学では「プロデュース会社は準備が大変」と聞かされ、友人からは直前の苦労を心配される。それなのに、なぜハミングバードのお客様は、他社に比べ、余裕を持って当日を迎えられるのでしょうか。

今日は、結婚式業界ではあまり語られない「準備の大変さ」と、その裏側にあるプロの仕事についてお話しします。

「プロデュース会社=DIYが多くて大変」は、半分本当

式場スタッフが言う「プロデュース会社は大変ですよ」という言葉も、まったくの嘘とは言い切れません。実際、世の中には次のようなプロデュースもあります。

新郎新婦に手配やDIYを委ね、それを「自由」と表現するプロデュース

自由度は高いけれど、結果的にゲストハウス並みの高額になるプロデュース

それなら、「用意されたパッケージに乗った方がラク」と言いたくなる

ゲストハウスさんの気持ちも分かります。

ですが、ハミングバードが提供しているのは、そのどちらでもありません。

私たちがしているのは、「何でも自由にしてください」と選択肢を丸ごと渡すことではなく、プロが必要なものを見極め、不要なものを引き、最も良い方法を提案することです。

ハミングバードがしているのは、「圧倒的な引き算」と「代替提案」です。

「自由で、準備が楽で、費用も抑えられる」。

一見すると矛盾するように見えるこの三つが両立する理由は、とてもシンプルです。

1.「みんながやっている」ではなく、「お二人に必要か」で仕分ける

結婚式には、長い年月の中で「定番」とされてきた演出やアイテムが数多くあります。もちろん、意味があって必要なものもあります。しかし、「みんながやっているから」という理由だけで入れる必要はありません。

お二人が「これ、本当に要るのかな」と感じているものには、プロの立場から「お二人には要りません」とはっきりお伝えします。意味のないものが消えれば、打ち合わせの時間も、直前の迷いも、支払う費用も減っていきます。

2.高い商品を勧めるのではなく、目的を叶える方法を探す

大切なのは、高いものを選ぶことではなく、何を実現したいのかです。

目的が分かれば、同じ役割を果たす別の方法や、より合理的な代替案を提案できます。

会場、装花、衣裳、演出、印刷物。長年の経験と地域のネットワークがあるからこそ、「どこにお金をかけ、どこは引いても価値が下がらないか」を判断できます。

安く見せるのではなく、意味のない費用を使わせない。それが私の仕事です。

3.新郎新婦に作業をさせず、必要な決断に集中してもらう

「新郎新婦に大変な作業をさせない」のも、プロデュースの仕事です。

お二人の考えや好みを伺ったら、手配、確認、調整、進行管理は、プロが裏側で進めます。

お二人にしていただくのは、何百もの細かな作業ではなく、結婚式の意味に関わる大切な決断です。だから、準備に追われるのではなく、準備そのものを楽しむ余白が生まれます。

「楽」は、何も考えなくていいという意味ではありません。

ここは、誤解してほしくないところです(笑)

結婚式の準備が楽であるということは、準備期間を空っぽにすることではなくて、

結婚式をやると決めた二人にしか与えられない準備期間なので、

それは、それ自体が大切な価値体験ですから、その期間の使い方が大切なのです。

だから、お二人に考えてほしいのは、夜中まで小物を作ることでも、何十種類もの商品から延々と選び続けることでもありません。

誰を招くのか。誰に、何を伝えたいのか。自分たちは、どんな一日をつくりたいのか。そして、これから二人でどう生きていくのか。

そういうことを二人でちゃんと考え、整えていく時間であってほしいと思っています。

作業はプロが引き受ける。意味は、お二人と一緒に掘り下げる。

ハミングバードの結婚式準備が「楽なのに薄くならない」のは、そのためです。

作業は標準化しても、結婚式の意味は標準化しない

今、婚礼業界では、タイパ、打ち合わせ回数の削減、マニュアル化、脱属人化といった言葉が盛んに語られています。確かに、確認作業や手配、進行管理など、裏側の業務は効率化すべきです。

ハミングバードも、ミスを防ぐ仕組みや、担当者が迷わず動ける段取りは徹底して整えています。けれど、二人の人生や家族への思い、儀式の意味まで、同じ型にはめるつもりはありません。

誰が担当しても、裏側の仕事は正確に進む。その一方で、目の前に生まれる結婚式は、一組ごとに違う。

作業は標準化しても、結婚式の意味は標準化しない。感動までマニュアル化しない。それが、私たちの考えるプロの仕事です。

式場の「楽」と、ハミングバードの「楽」の違い

大きな式場では、選択肢や取引先を絞り、決められた流れに沿って準備を進めることで、安定した運営を実現しています。それ自体は、一つの合理的な方法です。

ただし、「用意されたA・B・Cから選べること」と、「新郎新婦の心と負担が楽であること」は、必ずしも同じではありません。選択肢が限られていても、不要なものが含まれていたり、追加項目が積み重なったりすれば、心も財布も軽くはなりません。

ハミングバードの「楽」は、何でも好きに選んでもらうことでも、何も考えずに任せてもらうことでもありません。不要なものは省き、必要な選択肢だけをプロが差し出し、面倒な作業は引き受け、最短の道で形にする。

自由とは、百個の選択肢を渡されることではありません。選ばなくていいことを減らし、本当に大切なことに集中できること。それが、私たちの考える自由であり、楽さです。

最後に

「結婚式の準備で夫婦喧嘩が増えた」

「直前まで作業が終わらず、寝不足のまま当日を迎えた」など

準備の大変さは、結婚式の勲章ではありません。

苦労した量と、結婚式の価値は比例しません。

せっかく結婚式をやると決めたのなら、その準備期間を、雑務で消耗する時間ではなく、二人が大切なことを考え、話し、これからの価値観をつくる時間にしてほしいと思います。

友人から「今、一番大変な時期でしょ?」と聞かれたら、ぜひ、少し笑いながらこう答えてください。

「うーん……大変な作業はほとんどプロがやってくれてるから、拍子抜けするくらい楽なんだよね(笑)」

その余白こそが、良い結婚式をつくるのだと、私たちは考えています。