結婚式をどこでするかではなく、もう「誰と作るか」の時代です。

jun 26, 2026 / Column

「富山でウェディングプランナーを探しています」

というお問い合わせをいただくことが増えました。

けれど実は、私は普段、自分自身のことをウェディングプランナーとはあまり呼びません。

なぜなら、私がしている仕事は、会場のご案内や打合せだけではないからです。

結婚式の意味を考え、家族との関係を整理し、当日の空気を整え、一日そのものを設計する。

そんな仕事をしています。

ですが、お客様からすると、「ウェディングプランナーを探していたら辿り着きました」

ということになるなのだと思います。

そして実際にお話を伺うと、「プロデュース会社って何が違うのですか?」

「どこを選べばいいのですか?」と、多くの方が同じ疑問を持っていらっしゃいます。

 

今日はそのことについて、少しお話ししたいと思います。

式場以外で結婚式を考える方は、ホテルや専門式場ではなく、

レストラン、公共施設、お寺、酒蔵、美術館、自宅など思い出の場所などでされています。

最近では、場所も日も二人で先に決めてから、
「では、誰に結婚式を整えてもらうのか」を考える方も多くなりました。

その時に出てくるのが、プロデュース会社選びです。

ただ、ここでひとつ知っておいてほしいことがあります。

同じように「結婚式をプロデュースします」と書かれていても、会社によって

得意なことはまったく違います。

衣装から始まった会社は、衣装選びや美容、和装の支度に強い。

写真から始まった会社は、ロケーションや撮影、残る一枚の美しさに強い。

世界観づくりが得意な会社は、空間や雰囲気、今の感性に合う見せ方に強い。

価格や自由度を大切にしている会社は、必要なものだけを選びながら、

無理のない形を提案してくれます。

そして、結婚式そのものの進行、意味、家族との関係、ゲストの過ごし方、

当日の空気まで含めて設計する会社もあります。

どれが正解という話ではありません。

大切なのは、自分たちは何を一番大切にしたいのかを知ることです。

衣装なのか。

写真なのか。

雰囲気なのか。

予算なのか。

自由度なのか。

家族との時間なのか。

感謝を伝える場なのか。

そこが見えてくると、選ぶべき会社は案外はっきりします。

だから私は、お客様にこうお伝えすることがあります。

「他の会社の話も聞いてきてください」と。

式場を回ってから来られた人たちは驚かれますが、

比べること自体は悪いことではありません。

むしろ、初めて結婚式を考えるお二人にとって、比較することで初めて分かることがあります。

自分たちは衣装に心が動くのか。

写真を一番残したいのか。

費用を抑えることが安心なのか。

おしゃれな空間に惹かれるのか。

それとも、家族やゲストとの時間を丁寧に整えたいのか。

数社の話を聞くだけで、自分たちの優先順位が見えてきます。

ただし、ひとつだけ気をつけてほしいことがあります。

結婚式は、衣装だけでできているわけではありません。

写真だけでできているわけでもありません。

会場だけでできているわけでもありません。

衣装は選べます。

写真も依頼できます。

花も、美容も、司会も、音響も、料理も、それぞれ専門の方にお願いできます。

でも、それらをどの順番で、どんな意味を持たせて、どんな一日に整えるのか。

が、大切だと私は考えます。

結婚式は、部品を集める仕事ではありません。一日を設計する仕事です。

誰に何を伝えるのか。どこで立ち止まるのか。どこで礼をするのか。

どこで笑い、どこで静けさをつくるのか。親御様がどんな顔で見ているのか。

ゲストが帰る時に、何を持ち帰るのか。

そこまで考えて初めて、結婚式は「形」ではなく「記憶」になります。

だから、プロデュース会社を選ぶ時は、価格表だけを見ないでください。

写真の雰囲気だけで決めないでください。

衣装の数だけで判断しないでください。

その会社が、結婚式をどう考えているのか。

何を美しいと思っているのか。

何を削り、何を残す人なのか。

そこを見てください。

何度も言いますが、結婚式は、商品ではありません。

誰とつくるかで、まったく違う一日になります。

だからこそ、他と比べていい。話を聞いてきていい。と言うのです。

その上で、自分たちの一番譲れないものが得意な会社を選び、
「私たちは、この人に任せたい」と思える人に出会ってください。

それが、式場以外で結婚式を考える時に、いちばん大切な選び方だと思います。

ゲストハウスでやる。という選択肢がないのであれば、尚更ですね♪