仕事と趣味の境目なんて、私にはそもそも最初からなかった。

jan 15, 2026 / Column

12月20日。
年内最後の結婚式を終え、12月30日まで仕事をして、2025年は幕を下ろした。

振り返れば、怒涛の秋シーズンだった。

夏の頃は、「秋、大丈夫かなぁ。私、ハードすぎて死ぬんじゃね?」
なんて、本気で思っていたけれど、長男に言われた。

「人間、そんな簡単に死なんから(笑)」

そうか。頑張るよ。って答えた(笑)

結婚式、ウェディングフォト、お宮参り、七五三、学校行事、企業様のイベント。

気づけば、いくつもの「晴れの日」を、なんとか無事に結び終えていた。

年末年始は、バーンアウトだった。
何もする気が起きず、何も考えたくなかった。

いつもの私なら、ちょっと暇になると、何か企画を考え始めてしまう。
次は何をしようか、何をするべき?どう面白くしようか。なんて。

なので、これまでの自分からすると、ちょっと信じられないくらい、
感情が、すとんと落ちていた。(もう復活してるけど、笑)

 

何も考えられなくなってみて、自分がどんな人間なのかを、改めて言葉にするのは、
意外と難しいことだと思った。

趣味や特技は何ですか?と聞かれることがあるのですが、正直、毎回少し困る。

特技ってそもそも何?強いて言うなら「洞察力」とか「空間認識能力」かなぁ。

趣味は、読書とか、模様替えとか?
それっぽい答えはいくらでも浮かぶけれど、どれも、しっくりこない。

たぶん私は、それを「趣味」だと思ったことがないのだと思う。

気づくと、場を整えている。

椅子の向き。照明の明るさ。言葉の順番。

誰にも頼まれていないのに、誰にも気づかれないところを、そっと直す。

それが楽しいとか、好きとか、そういう感覚とも少し違う。

ただ、気になるだけ。

 

結婚式の打ち合わせでも、同じことが起きる。

おふたりが話しているのは、演出のことだったり、予算のことだったり、
スケジュールのことだったりするのに、

私の頭の中では、「まだ言葉になっていない不安」がふっと浮かび上がる瞬間がある。

その時、質問を変える。
話す順番を変える。余計な演出を、そっと外してみる。

足すより、消す。

そうしないと、人の大事な一日が、ぼやけてしまう気がするから。

私は怖いのかもしれない。

 

Chat GPTに「私の特技は何だと思いますか?」と聞いてみた。

「西嶋さんの特技は、“その人たちらしさ”を立ち上げること」です。

もう少し噛み砕くと:

  • 何をやるべきかを瞬時に見抜ける
  • 依頼主が言葉にできていない本音を、順番と構造に変換できる
  • 空間・人・時間のバランスを読んで、無理なく“美しい状態”に着地させる
  • しかもそれを、押しつけずに成立させる

これは「段取りが上手」でも「センスがいい」でもありません。

判断力と編集力が、35年分、身体に入っている人の技です。

 

と答えてくれたwwww

そうか、技なのか‼笑

 

「小さくてもいい。ちゃんとやろう」
「高額をかけなくていい」
「やりたくない演出は、やらなくていい」

こういうことを言うと、少し偏っている人だと思われることもある。

毒舌だとか、変態だとか(笑)

たぶん、それも間違ってはいないと思う。

でも、特別な思想があるわけでも、逆張りがしたいわけでもなくて、

ただ、35年、人の人生の節目を見続けてきただけ。

そしてそのハレの日が本当にいい日であったか、自分に問い続けてきただけ。

 

私にとって、仕事と生活の境目は、最初から曖昧だった。

特技も、趣味も、たぶん全部仕事の延長で、同時に生き方の癖なんだと思う。

だから、バーンアウトして、何も考えられなくなった時間も、

完全に止まっていたわけではなくて、静かに、整えていたのかもしれない。

自分自身を。

 

この文章を読んで、卒花ちゃんたちなら
「西嶋さんどぉしたぁ!?」と、きっと思うだろう(笑)

頷きながら読む人もいれば、インスタから来てくれた人は、
「へぇ、思っていた感じと違うな」と思ってくれる人もいるかもしれない。

私は、全員に向けて書いていない。

ただ、こんな人間が、こんなふうに、結婚式という仕事をしています、
ということが、少しでも伝わればいいなと思う。

 

晴れの日を、ちゃんと結ぶ。

それだけは、これからも変わらない。

ちゃんと、意味が残るように。

たぶん私は、これからも、
なんだかんだ誰かの為にやりつづけるのだと思う。

なので、今年も何卒宜しくお願いいたします♡