結婚式をやらないという選択
jan 09, 2026 / Column結婚式を「やらない」という選択が、珍しくない時代になりました。
フォトウェディングだけ、入籍だけ、何もしない。
理由はさまざまですし、どれも間違いだとは思っていません。
私は、無理に結婚式を勧めるプランナーではありません。
事情があってできない人、気持ちが追いつかない人に、
「やるべきです」と押し付けるつもりもありません。
それでも私は、ずっと言い続けています。
「小さくてもいい。ちゃんとやろう」と。
それは結婚式を、派手な「イベント」「パーティー」だと思っていないからです。
結婚式は、二人を主役にしたショーではありません。
家族や親戚や職場の人や友人が集まり、これまでとこれからをつなぐ「節目」です。
2人と親が「この日を迎えられてよかった」と思える時間です。
フォトウェディングが悪いわけではありません。
でも、写真に写るのは「姿」だけです。
写らないところにある
空気、間、言葉、涙、覚悟――
それらは、結婚式という「場」があって初めて生まれます。
私が「ちゃんとやろう」と言うのは、
完璧にやろう、高額にしよう、という意味ではありません。
・やりたくない演出はしなくていい
・派手じゃなくていい
・人数が少なくてもいい
・場所が式場じゃなくてもいい
でも、意味だけは、省かないでほしい。ということです。
水を合わせる意味。
盃を交わす意味。
家族に紹介する意味。
言葉にして誓う意味。
意味を知らないまま省いてしまうと、結婚式は一気に「軽く」なります。
そして軽くなったものは、あとから取り戻すことができません。
不思議なことに、「やらなかった人」ほど、何年か経ってこう言います。
「やっぱり、何か形にしておけばよかった」と。
後悔を煽りたいわけではありません。
ただ、選ぶなら
「知らずにやらない」ではなく
「知った上で選ぶ」であってほしいのです。
ハミングバードには、決まったプランはありません。
あるのは、話を聞く時間と、意味を一緒に考えること。
やらない選択も尊重します。
だからこそ私は、決めてしまう前に、伝えたい言葉があります。
結婚式は、人生を変えるものじゃない。
でも、人生の見え方を変える力は、確かにある。
ということです。
小さくていい。
派手じゃなくていい。
でも、ちゃんとやろう。
それが、35年ブライダル業界で生きてきて、
ハミングバード12年目のプロデューサーとしての、変わらない想いです。