本当は素晴らしい結婚式 ~あるあるな勘違い~

jan 22, 2023 / Column

結婚式は自分がやるのも行くのも嫌。

ゲストに大金もらって見せびらかすやつ。

式場に大金払って見世物になってるやつ。

自己満足。

お金かけてめんどくさいことをするのは悪趣味。

 

とかいう結婚式に対する否定的な意見、結構web上に溢れていますよね。

ひどいなぁ。屈折してるなぁ。と思います(笑)

あながち間違いでもないのですが、そんな頑なに拒むほど

嫌なものでもないんですけどね、実は。

こんなことを言ってる人たちは、多分、そういうやつ(自分の意に反するやつ)しか見たことないからでしょうね。

私はブライダルの仕事についてから32年のベテラン選手です。

始めた頃はチャペル式が流行り始めた平成の頭くらいの頃でした。

しばらくするとやっぱり違和感って出てくるんですよね。

クリスチャンでもないのに、チャペル式ってなんなんだろうか、とか。

牧師とか。いつも「お前誰よ」って感じで思ってました。

この二人は誰に誓ってるんだろうか。

この人の前で誓うので本当にいいのか?

本物の牧師でもない人に(バイトとか派遣)お金払ってきてもらう必要がある

チャペル式って、なんなん。と思ってました。

いや、現在進行形で思ってます(笑)

あと、出し物系もこのころからですね。

チャペル式が流行る前は、スピーチとお歌のプレゼントくらいでしたが

ダンス、寸劇、取説、最近は思い出ムービーが多いですかね。

コロナ禍で余興はほぼほぼなくなりましたが・・・。

一番しんどいのが、「サプライズ」ですね。

急に出てきましたね、「サプライズ」という言葉と演出が。

二人の希望で何もいれていなかった披露宴の食事時間に

友人や兄弟からサプライズの申し出があり

タイムスケジュールがパンパンになったこともあります(笑)

二人の意志と違う感じになって行くのも困るので、最近は

「お友達とかから《サプライズ》の申し出があったら、内容は二人にはお伝えしませんが、受けていいですか?」と聞いています。

お二人は「いや、ないと思います!」と言われるんですが

これが、あるんですよね、結構(笑)

本当に流行語大賞のように、ポッと出てきました。

誰が生み出した演出名なんでしょうか。

そもそも中座の際にお母さんにエスコートしてもらうことさえも「サプライズ」

っていうんですよ。

なんかいちいち「サプライズ」ってゆーのが、嫌でしたねー。

あ、今もですけど(笑)私も頑なな一人なのかもしれません。

結婚式中になぜサプライズが必要なのか全く理解できません。

口に出して言っていいんじゃないですかね?普通に。

「中座の時、お母さんと一緒に退場したいから、お願いしていいかな?」って

事前にお願いしとけばいいと思います。

そしたらお母さん、お口モグモグしながら慌てて前にでてくることもないし、

なんなら、お化粧直ししておけますよね♪お母さんもキレイに写真に残したいですよ。

新郎から新婦へサプライズのお手紙とか、プロポーズとかもありますね。

「君に当日手紙を書くからね、みんなの前で読むからね、楽しみにしててね。」って

いうのはダメなのか?

結婚式を挙げていないお姉ちゃん夫婦にウェディングケーキ入刀をさせてあげる。

とか、ドレスをお色直しでお姉ちゃんに着せてあげるとか。

なんか、お姉ちゃん可哀そうじゃない?と思うのは私だけなのでしょうか。

お姉ちゃんも義理兄ちゃんも「え、マジで?ラッキー♪」って方ならいいのですが。

あと、ケンカ中の兄弟が中座前に手紙で謝って、2人で泣きながら肩組んで退場するとか。

え、家で終わらせてきてください。と思います。

老若男女が集まる結婚式で、全員が「いい!楽しい!」と思える

コンテンツを作るのはとても難しいのです。

1人でも「つまらんなぁ。」と思う人がおられるのは

お世話している私からしても心外なので、ならば、やらなければいいのです。

余興もサプライズもないと、大丈夫?時間もつ?皆さんたいくつじゃない?

とよく言われますが、そんなことは決してないと思います。

大好きな人たち(2人が大切に思う人たち)しかそこにはいませんからね。

あとは美食と美酒があれば充分かと!

「おもてなし」に力を注いでいただければと思います。

 

そもそもなんですよね。

 

余計な事しすぎて、結婚式離れが進んでいるのです。

それを嫌だとおもう人は、そういうのやらなきゃいいだけの話です。

一堂に会するのは、あとは葬儀くらいしかないので

私は、結婚式は絶対やった方がいいと思います。

それがどんな形なのかは、2人次第なんです。

余興もスピーチもなくても全然いいんですよ。

受付周り飾るの大変と思うなら、なくてもいいんです。

ウェルカムボードもなくても全然大丈夫なんです。

プチギフトもなくてもいいんです。

挙式もいらない。

というのであれば、美味しいレストランでその店の自慢のコース料理を

食べるのがベストです。

式場で15000円くらい料理に払うのなら、同程度の料理1万で食べれますよ、きっと。

 

専門式場のように、大きな広い綺麗な設備の中で、

限られた中で、色々選び、その中で自分たちらしさを出していくという

結婚式の形がいい方は、それで全然OKなんです。

それが嫌だという方は、そうじゃない方法でやってください。と思います。

嫌だからやらない!ではなく、嫌じゃないやつ、やりましょうよ!

私たち一緒に考えますし!!(笑)

ゲストと同じ目線で

無駄な装飾はしないで

キラキラ衣装がいやならば、自分らしい一張羅でもいいんです。

美味しいお料理をとお酒を楽しんで頂きながら

会話を楽しみ、伴侶を紹介する。

 

これでいいと思うのです。

 

人は経験したことがないことを経験して、豊かになっていくのです。

結婚式は自分の願望希望憧れを叶えるためのものではなく

実は『親のため。』でもあると思うのです。