引出物のこと。

apr 14, 2023 / Column

今回のコラムは「引出物とは」という所から、お話をさせて頂きますね。
引出物とは披露宴後に、感謝の意味と幸せのおすそ分けとして、ゲストの方へ贈る品物の事です。
現在はお祝い返しとしての意味が強くなっています。
引出物の由来は平安時代、招待したお客様にお土産として馬を贈る習慣があり、
馬を庭に引き出してから贈られたことから「引き出す」という言葉が物を贈る=「引出物」と 呼ぶようになったとされています。
引出物の数としては奇数「357…」が縁起がよいとされています。

夫婦で参列されている場合は夫婦で一つの引出物でかまいません。
袋の中に入れるものとしては、


1.赤飯
赤飯の「赤」には意味があり、昔から「邪悪なものを避けてくれる」と信じられてきました。古くからお祝いの席に欠かせないお料理で、特に年配の方にとっては結婚のお祝いの品として馴染み深い一品でもあります。

生まれてから今までも、おめでたい時には必ず赤飯を炊いてお祝いしてきたお家はたくさんあると思います。

そんな方は、「必要」と判断され、必ず引出物に赤飯は入れられますね♪

2.蒲鉾
富山では、節目、お祝いなどに細工蒲鉾が使われる事が有名です。

また、その大きさや華やかさも他県にはない特徴があり、全国でも細工蒲鉾の生産量としては群を抜いています。
富山県における細工蒲鉾の発祥や、その後の発展には諸説ありますが、婚礼という華やかな儀式を祝う膳料理の中の一つで、膳料理を持ち帰り、その福をご近所へお裾分けするという富山県人ならではの心温まる風習が育てて来た、富山独特の文化なのかもしれません。
富山が誇る細工蒲鉾は、やっぱり何だかんだ言っても、入っていると嬉しい一品ですよね。

3.記念品
何年か前から、カタログギフトが突如出てきましたが、私はあまり好きではないですね。
二人の結婚式の記念の品が、全員バラバラで好きなものを選んでくださいってどういう事なんでしょう?
いらないものを贈られるより、欲しいものをゲットして頂きたい。という思いなのかもしれませんが、どうなんですかねぇ。
難しいのですが、ご列席の皆様が喜んでくれて、使ってもらえて、いつまでも「○○ちゃんの結婚式の記念品だったよね~」と思いだしてもらえるような、素敵な一品を探し出すことが大切だと思います。

ただ、親御さんも親戚の皆様もどんどん世代がかわり、時代の流れと共に価値観も変わってきています。

カタログもそろそろ飽きられてきている感じはありますし、原点に戻り、大切な思いをきちんと伝えることが大事なのではないかと思います。


4.乾物
鰹節が引出物として贈られることが多いのですが、この意味としては 鰹節の背中を「雄節」おなか側を「雌節」と呼ばれているからです。
ふたつで一対となり、あわせた形が亀の甲に似ていることから「縁起がよい」「夫婦」とされています。
最近や、パスタやうどん(太く長く)なども人気がありますよね。
私がおすすめしているのは、「昆布」です。そう!「よろこんぶ」です(笑)
昆布は縁起物でめでたいものとされているんです。
消費量が日本一の昆布王国富山県。
おばちゃんのカバンの中に、必ず入っていると言われるくらい、富山県人は昆布が大好き!(だそうですw)

とにかく、縁起のいいものをこじつけて送るのが引出物なんですね(笑)

その中でも「もらって嬉しいもの」を時代に合わせて選んでいくといいと思います。

5.引菓子
ウェディングケーキの代わりとして贈られ、幸せを持ち帰って、家族と分かち合うためのものです。一昔前のウェディングケーキはイミテーションだったため、必ずケーキを引出物に入れていました。
最近のウェディングケーキは生であることが殆どなので、コースの最後にデザートとして皆様にお召し上がり頂けます。
なので、引出物に入れる引菓子は「バームクーヘン(年輪を刻む)」が人気になったのでしょう。でも、ここは富山県!年輪を刻んでいる、もっと素敵なお菓子があるじゃないですか!
そうです。鈴木亭さんの杢目羊羹です

秘かなファンも多く、最近とても人気があります。

こんな感じで、袋の中にはお二人とご両家の感謝とお礼がつまっているのです。
挙式で感動して
披露宴を楽しんで
家へ帰って袋を開けたときに、「あぁ、二人らしかったね」と再度思って頂く事が
ベストだと思っています。

ハミングバードで引出物を全てお選びいただいたカップルには特別サービスで

特別なカードを作成し、引出物の袋に一緒に入れさせて頂いています。
心を込めて選んだ引出物は、きっとゲストの皆様の心に伝わることと思います。
精一杯アドバイスしますので、面倒くさがらずに選びましょう!
そして、たくさんの幸せと感謝を詰めた引出物袋を、皆様にお持ち帰り頂きましょうね