富山で「和の人前式」を創った理由|オリジナル儀式『八重の盃』に込めた本質

feb 10, 2026 / Column

先日、富山市役所2階の市民ホールにて、模擬人前式を執り行いました。

今年度の公募提案型共同事業「婚活にもなるスポーツサークル富山市」の一環です。

若い世代の結婚意欲を高めようと、富山市と「一般社団法人婚活サポートとやま」が共同で実施したこの事業は、

たくさんの方々に、「結婚式は人を笑顔にする力がある」ということを

ご披露することができました。

ハミングバードは模擬のみ担当させていただいたのですが、

華やかな成功の裏側で、私が何を思い、何を伝えたかったのか。

流行りに流され、本質を見失いつつある今のブライダル業界への警鐘も含め、

ここに記しておきたいと思います。

富山のブライダル史で、私が「和の人前式」を始めた2010年。

1991年、富山に独立型チャペルをもつ会場が誕生し(ここが私の婚礼人生のスタート)、1999年に富山全日空ホテル(ANA CROWNE PLAZA)が開業。

そのあと、県外からのゲストハウスが乱立したのは2005年頃だったと思います。

空前の「チャペル式ブーム」でした。

真っ白な空間でドレスを着て、横文字の誓いを立てる。それが「今風」だと、誰もが疑わなかった時代です。

そんな狂騒曲の真っ只中であった2010年、私は富山電気ビルで「和の人前式」を始めました。

今でこそ人前式は一般的ですが、和装で、しかも宗教に頼らず自分たちの言葉で誓うスタイルは、当時の富山では異端でした。おそらく、和装人前式は、私が最初です。

当時、電気ビルに残されていた歴史ある「七段盃」を使い、日本人が古来より自宅で行ってきた「祝言(しゅうげん)」の精神を現代に蘇らせる。

それが、私の「0から1」の挑戦でした。

 

SNSの「#結婚式に自由を」への違和感。それは自由か、それとも無知か。

SNSでは「#結婚式に自由を」という言葉をよく目にします。

Threadsでは、日々「どっちのドレスがいいですか?」「ウェルカムスペース、どんな風に飾りましたか?」とか、「上座下座が意味不明」「自分らの結婚式で上司を立ててどうする」という準備中の愚痴、終わった後の後悔の話や、式場の愚痴などなど。

いや、いいんです。そういう時代なので。

でも多分結婚式を、単なる憧れを満たす「イベント」だと思っているから、そんな言葉が出るんだろうなぁって思います。

挙式と披露宴はパーティーでもイベントでもありません。

人生最大の「通過儀礼」、つまり「儀式」です。

相手を敬い、礼儀を尽くす。その精神があるからこそ、

この国の文化は世界一長く続いてきました。今もです。

結婚式の本質ってなんなんでしょうね。

そんなの、どうでもいい時代なんですかね。

 

オリジナル儀式『八重の盃(やえのさかずき)』が問い直す夫婦の在り方

そんな中、今回の模擬挙式で注目を浴びたのが、オリジナル儀式『八重の盃』です。

これは、日本人が古くから教育や武士道の根幹として大切にしてきた「八徳(はっとく)」を、夫婦の誓いに昇華させたものです。

大人の男と女が夫婦になってから、忘れて欲しくない、大切な言葉です。

  • 仁(じん):思いやりの心をもつ。

  • 義(ぎ):正しい行いをする。

  • 礼(れい):礼節を重んじる。

  • 智(ち):正しい判断をする。

  • 忠(ちゅう):真心を込めて周りとお付き合いする。

  • 信(しん):誠実であること。

  • 孝(こう):どちらの親も大切にする。

  • 悌(てい):家族兄弟で助け合う。

この八つの徳を一つに合わせ、二人は「三献」の盃を交わします。

一献目で家族への感謝(過去)を、

二献目で出会えた人々への感謝(現在)を、

そして三献目で未来への希望を胸に刻む。

二人が夫婦として、また一人の大人としてどう生きていくべきか。

その「指針」を授けるのが、ハミングバードの提言する和の人前式です。

いいと思っていただけるなら、どんどん広まればいいと思っています。

でも「上澄み」だけをなぞっても、心に響く式にはなりません。

だからちゃんと、その儀式の意味を理解してくれたらいいなぁと思います。

私自身、結婚生活で「できてなかった」と反省することは日々あります。

結婚に失敗した経験もあります。

でも、結婚はした方がいいと思っているし、できればずっと共に白髪が生えるまで

夫婦生活を全うしてほしいと思っています。

手をつなぎ歩いている老夫婦はラブラブなのではなく、支え合っているのだと思っています。(実はラブラブかもしれないw)本当に心からうらやましく思います。

だからこそ。の想いでもあります。

「0から1」を生み出すのは、小手先の演出テクニックではなく、

新郎新婦と泥臭く向き合い、日本の文化を背負い、

どうすれば「結婚」をいう文化の大切さが伝わるかを考え、

その思いを積み重ねてきた結晶だからです。

ハミングバードが提案するのは、10年後、20年後に思い返した時に、

背筋が伸びるような、血の通った美しい結婚式です。

 

心構えの差。 それは、どれだけ形を真似しても、決して追いつけない領域なのだと信じています。 本物の「儀式」を知りたい方、大人としての覚悟を刻みたい方。

その想い、私が真っ正面から受け止めます。

一緒に、本当に心から「やってよかった」と思える最高の一日を作りましょう!