還暦プロデューサーの決意
dec 12, 2025 / Column25歳からブライダル業界に入り、気づいたら、60歳になっていました。
え?私そんなに生きたっけ?って自分にツッコミたくなる(笑)
でもね、最近よく思うんです。
まだまだ、私は全然終わってない。
むしろここから本番なんじゃない?って。
35年ウエディングの現場にいて、結婚して、子供産んで、離婚して、再婚して、子供産んで…。(何やってるんだw)
家族や親の協力なしでは、絶対続けてこれなかった。
親も子供たちも「あなたは仕事をしてください。あなたにはそれしかない。」と
ずっと応援してくれてました。そばで支えてくれた両親が亡くなり、子供たちも自立し
なんなら、ここからやっと仕事のみに打ち込める時期がきたのかもしれない。
でも正直に言うと、私の中では還暦って節目というより、
新しい章のスタートラインに立った感覚の方が近いのです。
私はこれまで35年、富山の婚礼に関わってきました。
数え切れない新郎新婦と家族に出会い、
一つひとつの涙や笑顔に触れ、
「結婚式には、人の人生を変える力がある」と何度も確信してきました。
それは一日限りの晴れ舞台ではなく、その後の家族の物語まで照らす光です。
10年、15年と経っても会いに来てくれる夫婦。
子どもを紹介してくれる家族。
人生の節目を共に喜んでくれる人たち。
あの日から続く美しい時間に立ち会えることが、私にとって何よりのご褒美でした。
そういうのを見るたびに思うんです。
「結婚式って一日で終わるもんじゃないなぁ」って。
その後の家族の時間に、ちゃんと続いていくんですよね。
その姿を見るのが、私は本当に好きで。
だから、結婚式っていう仕事を
「ただの仕事」ではなく、ずっと「人生の真ん中」みたいに思ってきました。
で、60歳になった今、ようやく落ち着いた気持ちで言えることがあって。
私はやっぱりこの仕事で「文化」を残したい。
富山の婚礼文化を、家族の節目の習慣を、ちゃんと次の世代に渡したい。
若い時は、とにかく駆け抜けることで精一杯だったし、
40代は責任が重くて、背負うことを覚えたし、
50代は、ハミングバードが始まって、ただなんかもう毎日が一生懸命で(笑)
でも60代は、「もう覚悟できたから、好きなようにやるわ!」
みたいな、変な強さがあるんですよ。
しかも今ってAIという心強い相棒がいるから、
私の脳内の散らかったやつをちゃんとまとめてくれる(笑)
ありがたい時代になったものです。
というわけで、60歳の私の宣言(というか、ひとこと)
「私は還暦から、文化を残す側として本気で走ります。」
走れなくなるまで走るし、
喋れなくなるまで喋るし、
書けなくなるまでコラムも書きます。
それが私の生き方だから。
60歳。
ぜんぜん終わりじゃない。
ここからが、私の第二章です。
ゆーてね、現場ももちろん立てなくなるまで立ちたいし(オファーがあれば)
伝える側として、もっと力をいれていきたいなって思うのです。