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    2020.06.11
    花嫁の覚悟の儀式。

    日本の結婚式。というよりも、私が推奨しているのは、「地元の結婚式」なのかもしれません。

    私は、婚礼業界に身を置き30年になります。

    一番最初は、平成が始まったばかりのころ。

    県内初独立型チャペルをもつ専門結婚式場のプランナーでした。

    それこそ、ところてん方式で、一日に6組の結婚式を毎週末行っていました。

    お嫁さん同士が、すれ違うことは当たり前です。

    バブル崩壊の頃でしたしね、まだ名残でホントに華やかで贅沢な結婚式を行っていたと思います。

    私の結婚もちょうどこのころでした。

    業界入りたてだったので、何も不審に思うこともなく、悩むこともなく

    その会社のやり方を学ばさせて頂きました。

    (この会社との出会いが、私の天職との出会いとなったので、今でも心から感謝しています。)

    長男出産後は、司会や音響、会場を持たないプロデュース会社、衣装店、ジュエリー店、呉服店、

    レストランウェディング等、色々現場で学ばせていただきました。

    私の転機は、10年前。

    富山の大空襲で残った建物は3つあって、それは、富山大和と富山県庁と富山電気ビルデイング。

    電気ビルは昭和11年に設立なので、富山の戦前戦後を富山の中心で生き抜いたビルの一つです。

    空襲の前に、電気ビルの大ホールで結婚式を挙げられたおばあさんのお話を伺ってからでした。

    私はそれまでは、サプライズ満載の結婚式もプロデュースしていましたし

    意味のない演出も、何も思わずに提供していました。

    何も知らないくせに、おそらく偉そうな顔をして(笑)

    富山の結婚式の歴史を知り、電気ビルで親子二代に渡っての結婚式をお世話させていただくようになり

    やっと気づいたというか、目が覚めたというか…。

    今までプランニングしてきたような結婚式を求めていない人がいるということを知り、

    「お母さんがお嫁入したときと、同じように私も結婚式をやりたい。」というお嫁さんと出会ったり。

    なぜ結婚するのか。

    なぜ結婚式をするのか。

    この先、この意味をちゃんと伝えていけるのは自分しかいないと思い

    色々な儀式の意味や理由をとことん勉強しました。得意なやつです(笑)

    そして、自分の結婚式を思い出したのです。

    あの、「3つの覚悟」と言われる、結婚式当日の儀式です。

    1つめの覚悟の儀式。「水合せの儀」

    挙式当日の朝一番の水を両家の母親が汲み上げて青竹の筒にいれて準備をします。

    ご媒酌人が、花嫁の自宅に迎えに出向き、水を預かり、新郎側の自宅へと案内します。

    新郎側の自宅玄関外では新郎側の水を持ちお迎えします。

    玄関敷居の内側より、新郎の父より丸盆に素焼きのカワラケを乗せて

    両家の水をカワラケに新郎側、新婦側と注ぎ入れます。

    これにより一つの盃の中で両家が交わることになります。

    結婚により両家の繋がりを作る花嫁が「交わった両家を離す事のないように頑張ります。」

    という決意を持ってこの水を飲み干し、飲んだ後に新郎側の身内がカワラケを地面に打ち付け

    粉々に割ってしまいます。

    (そのカワラケは、後日新郎の母が「嫁いでくれた花嫁を一生大切にして守ります」と誓い敷地に埋めます。)

    二度と元に戻らない、「合わせた水」と「割れたカワラケ」。

    1つ目の儀式で、すでに「二度と戻らない」を二つ行っています(-_-;)

    割れた盃を確認した新郎父が、花嫁を先導して家の中へと招きいれ、仏壇参りの儀式へと向かいます。

    盃を渡す人、割る人はそれぞれ地域によって異なるため、ここでは説明は割愛いたしますね。

    2つ目の覚悟の儀式。「花嫁のれん」

    水合わせをおえて、白無垢に着替えた花嫁は、新郎父にまず案内されるのが神棚です。

    これからよろしくお願いします。とお願いをするために花嫁が参拝します。

    そのあと、仏間に案内されます。

    この時に花嫁のれんをくぐります。

    そもそも花嫁のれんは、加賀藩前田家の領地(能登と加賀と越中)で始まったといわれています。

    花嫁の両親は、加賀染めや加賀友禅の豪華な家紋入りののれんを作り花嫁道具として持たせたのです。

    花嫁のれんは一枚として同じものはないと言われていて言葉では伝えきれない親の想いが込められています。

    結婚式当日、嫁ぎ先の仏間の入り口にかけたのれんをくぐるとき、花嫁の両親はその場にはいません。

    立ち会うことができないからこそ、娘のこの先の幸せを願ったのでしょう。

    のれんは「結界」とされ、仏間と居間の境は、実家と嫁ぎ先の境とされます。

    くぐったら、もう後戻りはできない。という「決意」です。

    他にも、お嫁さんが乗る車(タクシーなど)絶対バックしません。バック禁止なんですよ。

    3つ目の覚悟の儀式。「仏壇参り」

    婚家のご先祖様にご挨拶をします。

    「○○家に嫁いできました。私は◎◎と申します。どうぞよろしくお願いします。」

    自宅より数珠を持参して、新郎母・新婦・新婦母と縦一列に並びお参りします。

    なぜ女だけが縦並びかというと、祖先から未来まで、命をつなぐのは女性だからでしょうね。

     

    もう、こんなことをやる若いカップルはほぼ皆無です。

    マンション暮らしだったり、入籍が先で既に新生活が始まっていたり。

    おうちの広さとか、色々な問題があって廃れたんだろうと思いますが

    決して、省いていい儀式じゃないはずです。

    なのでハミングバードでは、なるべく前日はせめてご実家で過ごす。

    自宅でお支度をして、家族と過ごす時間を作ることをおススメしています。

    今の時代でもできることをやればいいと思います。

    私は、先人たちの「子を思う愛の形」を、違う形でもいいから表現したいのです。

    戦争があっても、婚礼文化はちゃんとその土地その土地に残っていました。

    どんなにブライダル産業が発展しても、婚礼文化は今も残っています。

    今、結婚式は商業的なものとして扱われています。

    それは「文化」ではなくて、「結婚式」という商品となっています。

    情報誌からの発信やSNSが普及した現在は、見えている情報だけが全てであるような

    イメージがありますよね。

    こういう儀式のことなどを検索しても、本当に「正解」が書かれている記事は

    あまりありません。

    結婚式はイベント。結婚式は会場であげるもの。といういくつもの錯覚。

    そういうイメージは情報誌から刷り込まれたものですが、

    結婚SANKAさんは、ハミングバードのような形もあるんだ。できるんだ。

    ということを発信してくれています。

    ハミングバードのお客様に取材して、記事を作ってくれています。

    何が正解か不正解かは私にもわかりませんが、ハミングバードとして、

    受け継がれる文化を大切にしたいという思いの元、このお仕事をさせていただいています。

    下に貼ってあるリンクはハミングバードのインスタです。

    私の結婚式の時の、ご媒酌人夫人に手を引かれ自宅を出発・水合せ・花嫁のれんの写真を

    載せてますので是非ご覧ください♪

    ほぼ30年前の私です(笑)

    https://www.instagram.com/p/BdklL3rAuQK/?igshid=1l72msd5rbhhp

    結婚式当日 合わせ水 仏壇参り 花嫁のれん 

    結婚式当日 合わせ水 仏壇参り 花嫁のれん


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